「平和」はどういう意味? 物語通し、できること考察 沖縄アミークス


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小さな存在でも自分ができることをする大切さを考える子どもたち=22日、うるま市栄野比の沖縄アミークスインターナショナル

 【うるま】沖縄アミークスインターナショナル(うるま市)は22日、幼稚園から中学生まで577人で、平和集会を開いた。生徒会が中心になって手作りの絵や、自作の問いなどを活用して会を進めた。森の火事を消すために小さな体でも「自分ができることを精いっぱいする」と話す小鳥の物語を全員で共有した。物語をヒントに、自らが平和のためにできることを考えた。

 会は終始、英語で進められた。生徒会の又吉エンジェル優会長=中3=は「皆さんにとって平和はどういう意味ですか」と問い掛け、「平和を広げていくために何ができるか考えよう」と呼び掛けた。

 生徒たちは、平和の歌を歌った後、森の大火事を消そうと小さなくちばしで消火活動をした小鳥と、何もできずにいた動物たちの物語から「小さな力でもできることを精いっぱいやれば大きな動きを止めることができる」と確認した。

 同校では物語から平和への取り組みを考える集会の他に、沖縄戦の写真の展示や、対馬丸記念館などへの校外学習、「感謝」の視点で平和を考え、ハート型の短冊に書いて竹に飾る取り組みなどを実施した。

 仲里彩那さん=中3=は「どんな大きさの力の前でも、自分ができることを行動に移すことができる。私たちは沖縄の戦争のことを年下の人たちに広めていくことが大事だと思う」と語った。