中谷氏「工事再開せず」 辺野古埋め立て、判決確定まで


この記事を書いた人 金城 美智子
中谷元・防衛相

 【東京】名護市辺野古の埋め立て承認取り消しを巡り、国地方係争処理委員会が、国が県に対して出した是正指示の適否を判断せず、双方協議を求める決定をした件で、中谷元・防衛相は28日の会見で、最終的に裁判の判決が確定するまで埋め立て工事を再開しない考えを示した。県が是正指示の取り消し訴訟を提起しない考えを示していることに対し「和解条項に沿って、判決確定までは埋め立て工事を再開する考えはない」と述べた。

 在日米軍司令部がフェイスブックで、沖縄に米軍専用施設の74%が集中しているのは「誤解」だとして「実際は米国の施設の39%が沖縄に存在している」などと施設数の割合を掲載していることに関しては「防衛省は面積で、データの取り方、見方は違う。米側の主張だと思う」と述べるにとどめた。
 米軍属女性暴行殺人事件を受け、在沖米軍が軍人に飲酒や深夜外出の自粛を命じた「哀悼期間」中、26日早朝に米軍属が飲酒運転で事故を起こしたことには「言語道断」だとして米側に「真に実効性のある再発防止策」を求めた。28日に米軍側と再発防止策などで協議することを明らかにした。【琉球新報電子版】