恩納・こどもエコクラブ 環境保全で大臣表彰


社会
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折り紙でカニやアザラシなど海の生き物を折る子どもたち。まなざしは真剣そのもの=12日、恩納村のルネッサンスリゾートオキナワ

 「遊びながら楽しく学ぶ」をモットーに、県内の小学生を対象に環境活動・学習プログラムを提供するオキナワマリンリサーチセンター(OMRC)こどもエコクラブが、2016年度の環境保全功労者環境大臣表彰で地域環境保全功労者表彰を受けた。山や海での自然観察などを通した環境学習だけでなく、地域の環境保全活動に貢献したことなどが評価された。

 1999年の発足以来、恩納村のルネッサンスリゾートオキナワを拠点に毎年ユニークな自然体験プログラムを提供している。第18回となる今年度は1年生から4年生まで12人が参加。4~8月は「世界に一つだけの移動水族館」づくりに挑戦している。プログラムは通常毎月1回の開催だが、7月下旬から8月にかけて恩納村周辺の幼稚園や老健施設を回って手作り水族館を披露するため、子どもたちは毎週末集まり、前田岬などで熱帯魚やヒトデ、ケブカガニなどの採取にいそしんでいる。

 「先週はルリスズメダイの赤ちゃんを捕まえたよ」と満面の笑みを浮かべるのは、神谷輝(ひかる)さん=沖縄アミークスインターナショナル小1年。友人もたくさんでき、毎週末が待ち遠しいという。姉の怜奈さん=同3年=は「前回一匹も釣れなかったので、次こそは頑張りたい」と意気込む。

 企画から運営まで本年度のこどもエコクラブの全プログラムを担当するアニマルインストラクターの吉岡洋希さんは「子どもたちに生き物や環境に興味を持ってもらえるよう、ワクワクするような企画を心掛けている」と話す。「自然豊かな沖縄だからこそ実現できる魅力的な体験学習を一人でも多くの子どもに体験してもらいたい」と強調した。

 問い合わせはOMRC(電話)098(965)5629。