「沖縄からウニいなくなる…」 北部ウニ禁漁拡大か


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禁漁拡大が懸念される沖縄本島北部地域のウニ。写真は2012年の水揚げの様子

 【北部】例年7月ごろから漁が解禁となる「シラヒゲウニ」の数が減っていることを受け、北部地域でのウニ漁が今年も禁漁となる可能性が高い。漁協関係者は「(解禁しても)数日以内で捕り尽くすだけの量しかない」と話しており、資源回復が追い付かない状態だ。

 近く北部地域の複数の漁協で話し合い、禁漁を正式に決める。2013年に今帰仁、羽地、本部が8年ぶりの禁漁をして以来、対象範囲は年々広がりを見せており、昨年は国頭、今帰仁、羽地、本部、名護の5漁協が禁漁にした。今年は実施する漁協が拡大する可能性もある。ある漁業関係者は「沖縄からウニがいなくなるんじゃないかという危機感がある。漁獲以外にも環境や生態の面に理由があるのでは」と話している。