一夜限りのサガリバナ 圧巻の270本、宮古島


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ライトアップされたサガリバナ=6月24日、宮古島市平良

 【宮古島】芳香を漂わせながら夜に咲くサガリバナを楽しもうと、宮古島環境クラブ(下地邦輝会長)は6月24日から、宮古島市平良の添道サガリバナ群生地で夜の花見会を開催している。7月3日まで。約230メートルの遊歩道の両側に咲き乱れる約270本のサガリバナを発光ダイオード(LED)で華やかに照らしている。

 サガリバナは夜に咲き、朝には花を落とす一晩限りの花。国内では奄美大島以南の琉球列島のみに分布する。花見会は5回目の開催だ。

 福岡県から観光で訪れた北野愛女(あいめ)さん(30)=会社員=は「初めて見た。一晩で散ってしまう花があるとは知らなかった。感動した」と声を弾ませた。下地会長は「今年は県外からの観光客が多い印象だ。宮古島の夏祭りの一つとして定着させたい」と強調した。

 ライトアップする時間帯は午後7時半から同9時半ごろまで。問い合わせは同クラブ(電話)0980(72)2686。