学習・食育を無償支援 石垣初の子どもの居場所


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放課後の子どもたちの居場所として開所した「子どもホッ!とステーション」。生活が厳しい世帯を支援する=1日、石垣市大川

 【石垣】放課後の子どもたちの学習や食育を無償で支援する「子どもホッ!とステーション」が1日、石垣市大川で開所した。木・日・祝祭日以外の毎日、午後2時から10時まで、生活保護世帯などの子どもたちが利用する拠点として運用する。このような子どもの居場所づくりは市内初の取り組み。

 対象は市内の小中学校に通学し、国の生活困窮者自立支援制度や生活保護、就学援助制度の支援などを受ける世帯の子どもたち。同市が子どもの貧困対策で国や県から交付された予算を活用し「市子どもの貧困緊急対策モデル事業」として取り組んでいる。民間保育園の旧園舎を借り上げ、市ひとり親家庭福祉会が運営を受託した。定員は30人で既に27人から申し込みがあり10人の利用者が決定。初日は6人が訪れた。

 会員のほかボランティアで元校長、教員など地域の人たちが支援者として子どもたちを見守る。市は「入所した子どもたちが友達も連れて利用できるよう柔軟に対応したい」としている。

 同福祉会の大浜民江会長は「地域ぐるみで子育て支援の拠点にしたい。これから子どもの居場所が一つ二つと広がっていくよう取り組みたい」と話した。