琉球コラソン、石川が入団会見


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 石川 出

 日本ハンドボールリーグ(JHL)の大崎電気から琉球コラソンへ移籍が決まった興南高出身の石川出(29)が5日、県庁で会見を開き、入団の意気込みを語った。移籍理由を「沖縄のハンド、琉球コラソンを日本一にしたい気持ちが強くなった」と説明した。

 「一番欲しかった選手が帰ってきてくれた」と水野裕矢GM。水野裕紀監督兼選手も「100%のプレーを中心選手がやることでチームに与える影響は大きい」と期待する。石川は「言葉ではなくプレーしている背中で示したい。チームのために全力でプレーしたい」と活躍を誓った。

<一問一答>「東京」目指す

 ―このタイミングでの移籍の理由は。

 「大崎電気では限られた時間の中でやっていた。日本代表を目指しているが、プレー時間が少ないと代表監督の目に付かない。東京五輪を目指し、やるならコラソンで結果を残したいという思いもあった」

 ―昨季に大崎電気で優勝した経験をどうコラソンに伝えたいか。

 「今のコラソンにとって(リーグの)優勝を経験したのは僕1人だ。優勝するためにどういうことをすれば良いかをメンバーに教えていきたい」

 ―大崎電気にいる時、どういう気持ちでコラソンを眺めていたか。

 「ハンドボールに対する熱さが伝わってくる。沖縄のハンドを盛り上げるために活動し、プレーしていると感じていた」

 ―コラソンにいつか参加するイメージはあったか。

 「創設時からコラソンに入りたいと思っていた。入ったらこういうプレーをするというイメージはあった。コラソンは気持ちが熱い分、勝負どころでの退場が多い印象があった。プレーオフで勝つためには勝負どころのプレーや審判の印象がシビアになる。そういうところを教えていきたい」

 ―自分の強みは何か。

 「思い切りプレーすることだ。気持ちを前面に出してプレーするタイプで、そこを見てほしい」

―県民や知人に向けて。
 「チーム一丸となって戦うために、県民やファミリアの熱い声援がすごい力になる。試合会場に来て声援してほしい」

<プロフィル>
 石川 出
(いしかわ・いずる) 浦添市立当山小、浦西中、興南高、日体大、大崎電気を経てコラソンに移籍。小学時から大学まで主将、司令塔としてチームをけん引。全カテゴリーで日本一を経験した。高校3年時には全国選抜、全国総体、国体の3冠を獲得した。大学3年時から日本代表候補として活躍。日体大卒業後の2010年からは大崎電気に所属し、数々の優勝やリーグ制覇を経験した。180センチ、81キロ。浦添市出身。コラソンではバックプレーヤーで17番。