貧困、格差議論し模擬投票 18歳選挙権で昭薬付高


この記事を書いた人 新里 哲
架空の候補者に1票を投じる生徒たち=7日、昭和薬科大付属高校

 沖縄弁護士会法教育委員会が7日、浦添市の昭和薬科大付属高校(諸見里明校長)で、貧困や格差問題をテーマにした模擬投票を実施した。3年生約200人が参加し、架空の候補者の公約について議論を深めながら1票を投じた。

 沖縄弁護士会のメンバーが貧困や格差について、国の負担で格差を是正する立場、法人税などの引き下げで格差問題を解決する立場など、架空の候補者に扮(ふん)して公約を演説。内容を聞いてさらにグループで意見交換し投票した。

 グループ内の討論では、格差の是正について「苦しい生活をしている人は助けないといけない」「頑張った人が報われるべき」との意見や「政治家の給料を下げて教育予算に回すべき」などの提案もあった。

 参加した渡名喜茉唯(まい)さん(17)は「貧困について普段考えたことがなかったので、いい機会になった。選挙権を得たら絶対に投票に行く」と話した。