FC琉球7位後退 サッカーJ3第16節


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 サッカー明治安田J3第16節のFC琉球は10日、大分銀行ドームで3位の大分トリニータと戦い、2―2で引き分けた。琉球は6勝5分け5敗、勝ち点23で前節6位から7位に後退した。琉球は前半8分、大分に先制点を奪われ、後半10分にも追加点を許した。同23分、MF田辺圭佑が追い上げの1点を入れ、同30分にはMF田中恵太が同点弾を放ち、追い付いた。次節は16日午後5時から、FC東京U―23と県総合運動公園陸上競技場で対戦する。

(2)大銀ド(琉球1勝1分け)
大分 8勝3分け5敗(27)
2―2(1―0,1―2)
琉球 6勝5分け5敗(23)
▽得点者【分】三平(2)松本昌(1)【琉】田辺(2)田中(8)
▽観衆 7051人

◆最後まで勝つ姿勢
 金鍾成監督(琉球)の話
 引き分けに持ち込めたのを良しとするかと思うが流れがこちらに来ていた。勝ち点差から考えて最後まで勝ちに行こうという姿勢でやったが引き分けに終わった。

◆後半に猛攻 追い付く
 シュート数20本。FC琉球らしい猛攻が戻ってきた。最初はスピードもある大分トリニータのペースで序盤に先制を許した。守備のミスもあり、中央突破を狙う分、カウンターを受ける危ない場面も少なくなかった。琉球は2点ビハインドから追い付く粘りを見せて引き分けた。

 後半に入り、大分に疲れが見え始め、下がる場面も増えた。0―2の後半23分、中央のMF田中恵太からパスを受けたDF藤澤典隆がドリブルで運ぶ。藤澤からのパスを受け、MF田辺圭佑が左足できれいなミドルシュートをゴールに押し込んだ。

 田辺の得点で全体が『前へ、前へ』と勢いづいた。同30分、FWの才藤龍治からパスを受けた田中。「相手DFがいい感じで壁になって相手GKがこちらの動きを見づらくなる中で振り切った」と言い、納得のいくシュートで同点弾を放った。田中は得点順位でリーグ単独トップに立った。

 本来の試合の主導権を握る攻撃的なサッカーが戻ってきた琉球。一方、田中はシュートの精度と共に、「(相手DFの)崩しの部分をどうやっていくか、前に向かうスピードやパワーをどう上げていくかが課題。2点ビハインドから追い付いただけではダメで、勝ち切るためのあと一歩を考えていきたい」と引き分けに満足しない。

 後半戦の黒星発進を防いだ琉球。J2昇格への巻き返しに期待だ。