参院選翌日の11日早朝、沖縄防衛局が米軍北部訓練場のメーンゲートから車両を入れ工事の準備を始めたことに翁長雄志知事は同日午後12時すぎ、記者団に「不意打ち的な搬入であり、政府が沖縄に理解を示そうとする姿勢が全く見られない。県民を欺くような行為は不信感を深めるだけで、残念だ」と強い不快感を示した。
「基地問題に対する県民の民意を問う参院選が終わったのと同時期に作業することは、将来に向けて大変厳しい状況になる」と言及。翁長知事は「どういう見解か議論しないと」と、14日にも開かれる米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡る和解を受けた作業部会で、今回の搬入作業に関する政府の見解を早急に問う考えを示した。
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