新垣愛花さん代表入り 世界ろう者武道大会・空手出場へ


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
新垣愛花さん

 18日からトルコで開かれる世界ろう者武道選手権大会で、空手の部日本代表の1人に那覇市の会社員、新垣愛花さん(22)が選ばれた。県内から世界ろう者武道選手権大会に出場するのは初めて。新垣さんは「世界はレベルが高いから緊張するが、メダルを狙いたい」と抱負を語った。

 新垣さんが空手を始めたのは小学1年のころ。「耳の聞こえる人たちがやっているのを見て、自然に興味を持った」。健聴者とうまくコミュニケーションが取れなかったり、形の名前を覚えられなかったり、苦労もあった。「『見てまねる』を繰り返すのが私の練習方法だ」と語る。空手の魅力は「礼儀が身に付くことかな」と恥ずかしそうにほほ笑んだ。

 3月に師事していた空手の先生が亡くなり、今は自宅で1人、形の稽古に打ち込む。「仕事が終わって帰宅するとへとへとで、練習は簡単ではない」と仕事と空手の両立に悩みながらも、国際大会の切符をつかんだ。(半嶺わかな)