迅速な融資実行へ 琉銀とTKCが提携 フィンテック進出を加速


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業務提携で合意した琉球銀行の渡嘉敷靖営業推進部長(中央)とTKC九州会沖縄支部の大濱真三郎副支部長(右)と与那嶺靖沖縄CGサービスセンター長=13日、琉球銀行本店

 琉球銀行(金城棟啓頭取)は13日までに、税理士事務所や自治体などに対して情報サービスを行うTKC(栃木県)と業務提携することで合意した。TKCから提供される取引先企業の決算書など財務情報や業績データなどを基に、迅速な融資やコンサルティング能力の向上を図る。同行はTKCとの業務提携により、金融とIT(情報技術)を融合した「フィンテック」と呼ばれる分野への進出を加速させる。

 サービスの開始は10月を予定。財務情報などの取得は取引先企業の承諾が必要で、TKCの財務会計システムを利用している企業が対象となる。琉銀の渡嘉敷靖営業推進部長は「企業の業績や財務状況をリアルタイムで把握することで、迅速な融資や価値の高いサービスを取引先企業に提供できる」と話した。

 フィンテックは、金融(finance)と技術(technology)を組み合わせた造語で、スマートフォンなどのモバイル端末を使った決済、人工知能(AI)やビッグデータを活用した資産運用など先進的な金融サービスを指す。