伊是名「村の宝」 国文化財に答申


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
旧名城家住宅主屋=4月、伊是名村勢理客(県提供)

 【伊是名】国の文化審議会が15日、伊是名村旧名城家住宅主屋とその石垣を国の登録有形文化財として登録するよう答申したことに、地元は「村の宝」の保存と活用に思いを新たにしている。

 前田政義村長は「村として重要な建造物である名城家の主屋と石垣が、国の登録有形文化財登録の見通しがついて、これ以上ない喜び。この建物は村の宝だ。今後は村を挙げて、村民と一緒になって建物の普及や保護、啓発活動に取り組んでいきたい」と登録を喜んだ。

 文化財登録制度は、地域活性化のために文化財を積極的に活用しながら、守っていくことを目的とする。

 同村は2013年度から21年度までの9年計画で、村に移住者を増やすための事業「伊是名らしい古民家修復・復元事業」を進めている。旧名城家住宅主屋もその事業で修復をされており、村が管理している。これから希望者を対象に入居者も決まる見込みだ。

旧名城家住宅主屋=4月、伊是名村勢理客(県提供)
旧名城家住宅の石垣と主屋=3月、伊是名村勢理客(県提供)