【本部】海洋博公園が飼育したウミガメ134匹の放流会が10日、本部町の同公園エメラルドビーチであり、県内外から公募した親子連れらを中心に約350人が参加した。子どもたちはなかなか触れ合う機会のないウミガメに興味津々で、東シナ海に返したウミガメの無事を祈って見届けた。
放流したのは海洋博公園で飼育した1歳のアカウミガメとアオウミガメ各67匹で、標識を付けて放流した。同公園によると、1985年7月に放したアカウミガメが太平洋を横断し、87年11月に米国の西海岸・カリフォルニア州沖で見つかった例がある。
中城村から兄弟そろって参加した清水優紀さん(6)はウミガメを砂浜に置いて見送った後、「かわいかった。海では家族と一緒に遊んでいてほしい」と思いを巡らせた。
宜野湾市から母親と参加した安和良致(りいち)君(7)が放したカメは他より大きかったという。「もっと小さいのがよかった」と話しながらも、慣れない“カメさばき”を楽しんだ。