女性転倒し救急車で搬送 北部訓練場N1ゲート前 機動隊と市民もみ合い


この記事を書いた人 松永 勝利
県警機動隊とのもみ合いであおむけに倒れ、頭部と腰を打って救急車に運ばれる女性=17日午前8時ごろ、東村高江区

 【東・国頭】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリパッド建設工事に関し、17日午前8時ごろ、N1地区ゲート前で市民らと県警機動隊のもみ合いがあり、女性(58)があおむけに倒れ、頭部と腰を強く打った。女性は救急車で名護市内の病院に運ばれた。今月からのヘリパッド建設を巡る抗議行動で救急車による搬送されるけが人が出たのは初めて。
 同日午前10時半時点で沖縄防衛局が6日連続で行ったメインゲートへの資機材の搬入は確認されていない。新たなヘリパッドが建設されるN1地区に16日夕から沖縄防衛局の職員ら約15人が待機しているため、市民らもN1地区に移っている。
 沖縄平和運動センターの山城博治議長は「いよいよN1地区での排除が始まった。徹底した非暴力で行動し、作業をさせない。機動隊の暴力も許さない」と力を込めた。【琉球新報電子版】