高校生92人に奨学金 久米国鼎会、総額1380万円


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 久米三十六姓の子孫らでつくる久米国鼎(こくてい)会(奥間正勝会長)による奨学生決定通知書交付式が16日、那覇市安里の久米国鼎会会館で開かれた。2011年に始まった給付型奨学金事業は今回で6回目。県内の高校3年生92人に、1人15万円、総額1380万円が給付される。

 奨学生を代表してあいさつした松田一志(かずゆき)さん(17)=浦添高3年=は、「大学を受験するが、入学後の経済的な不安がなくなった。今後も夢に向かって頑張りたい」と、感謝した。

 奥間会長は「奨学金を大切に使い、自分の目標を達成してほしい」と期待した。久米国鼎会は、人材育成事業などを通し、教育の向上や郷土文化振興を目的とする公益社団法人で、ことしを含めると、これまでに7010万円を奨学金として給付してきた。

通知書を受け取り笑顔を見せる奨学生ら=16日、那覇市安里