子どもの力信じて ダウン症書家・翔子さんの母・泰子さん講演


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 【宮古島】ダウン症の女流書家・金澤翔子さんの席上揮毫(きごう)と母の泰子さんの講演会(主催・ホテルアトールエメラルド宮古島)が18日、宮古島市の同ホテルで催された。

大勢の観客が詰めかける中、「共に生きる」と揮毫する金澤翔子さん=18日、宮古島市のホテルアトールエメラルド宮古島

 女流書家として国内外で活躍する翔子さんが「共に生きる」と会場で揮毫した。娘を支えながら共に歩んできた泰子さんは「子どもの力を信じ、やらせてあげることで可能性が広がる」と語った。会場にはダウン症の子がいる家族ら約200人が訪れた。

 泰子さんは、翔子さんがダウン症で生まれ、悩んだ過去などを語った。5歳から書道を始めた翔子さんは「優しく、純粋で感受性が素晴らしい」とした上で、その心で書く作品が鑑賞する人に感動を与えるのではないかと指摘した。

 琉球新報社は9月3日~10月2日まで、浦添市美術館で「ダウン症の女流作家 金澤翔子の世界展~共に生きる~」を開催する。関連イベントとして、9月3日には翔子さんの席上揮毫と泰子さんの講演会を同市のてだこホール・小ホールで開催する。問い合わせは同社営業局(電話)098(865)5200。