バスレーン、空車タクシー走行可 来月から実験


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 客を乗せていない空車のタクシーが8月から「バス専用レーン」を走行できるようになることが19日、分かった。業界団体の意向や沖縄県民へのアンケート結果を受け、県警が8月1日から実証実験を始める。県警などに要望書を出していた県ハイヤー・タクシー協会の湖城秀實会長は「乗客の利便性や安全走行の向上に期待できる」と歓迎した。

 片側1車線の道路で実施されている「バス専用道路」では空車タクシーは走行できていたことから、今回の実証実験により、バス関連の規制がかかる全ての道路で空車タクシーが走行できるようになる。

 県や県警、市町村などで構成する県公共交通活性化推進協議会が2015年度に国道58号を通る9市町村、1万7千世帯にアンケートしたところ、6割弱が「空車タクシーがバス専用レーンを走行することは構わない」と回答したことなどを受け、県警とバス事業者などで検討していた。

 今後、実証実験期間中にバスの一定区間中の通過時間や通行車両数などを調査し、バスの運行に影響が出ていないか調べる。