沖縄県内上位100社、売上高合計2兆1600億円 6年連続過去最高


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 東京商工リサーチ沖縄支店は29日、2015年度県内企業売上高ランキング(15年4月期~16年3月期集計、金融業除く)を発表した。上位100社の売上高合計は前年度比0・7%増の2兆1671億2800万円で、6年連続過去最高を更新した。100億円企業も前期から3社増の66社となり、売上額と同様に過去最多となった。売上高トップは1742億8600万円の沖縄電力で、前回1位の南西石油を抜き、6年ぶりに返り咲いた。上位100社の総売上高の増減では前年度比で1・9%減少した。

 観光客数の増加や旺盛な建築需要を背景に、建設や小売り、飲食料品・雑貨、ホテルなど幅広い業種で売上高が伸長し、増収企業は前期より6社増の74社となった。減収企業は6社減の26社で、主に世界的原油安の影響を受けたエネルギー関係が名を連ねた。

 上位10社は今回から売上高を公表した遊技場経営のサンシャインが初登場し、昨年10位だったピータイムを除き、同じ顔ぶれとなった。上位10社中6社が増収だった。首位の沖電は、民生用の販売電力は増加したが、産業用が石油業の需要減が響き、全体では前年度比1・8%減となった。

 昨年首位だった南西石油は、昨年度まで2千億円台を維持していたが、昨年5月から石油精製を停止したことで、本土などへの出荷が減少、原油価格の下落に伴う製品単価の低下も影響し、売上高は50・7%減の997億1700万円で4位となった。

 100億円企業は、大城組、アメリカンエンジニアリングの2社が新たに加わった。業種別では、小売店と飲食料品・雑貨が各10社、エネルギーが8社、病院とその他卸売りが各6社、建設と建設資材が各5社などとなった。遊技場経営のJ・Parkは今回から売上額を公表したため、ランキングに初登場した。