健診異常、沖縄が最悪 事業所、5年連続悪化


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 沖縄労働局(待鳥浩二局長)の29日の発表によると、2015年の県内事業場(労働者50人以上)の定期健康診断で異常の所見があった有所見率は64・6%で、5年連続の全国ワーストとなった。全国平均より11・0ポイント高い。血中脂質検査が38・9%(全国平均32・6%)で最も高く、次いで肝機能検査20・9%(同14・7%)、血圧検査20・8%(同15・2%)と続いている。

 生活習慣病の要因とされる健診項目で有所見率が高く、全国の傾向とほぼ同じだが、沖縄では全国平均との差が大きく広がっている。2011年以降、全国との差はわずかに減少傾向にあったが、15年は後戻りした。

 業種別にみると、高い順に運輸交通業が75・9%、製造業が72・0%、建設業が68・4%となっている。

 労働者の高齢化もあり、全国的にも有所見率がわずかに増加傾向にあるという。労働局は沖縄の特徴として、食生活の偏りや運動の少なさ、夜が遅いことなどを挙げている。

 労働局は「健康が一番大事。沖縄経済発展のためにも大事にしたい」と呼び掛けている。