「安保と民主主義を問う」 歴史教育者協議会全国大会沖縄が開幕


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歴史教育者協議会全国大会で特別報告する稲嶺進名護市長=5日、名護市民会館

 「沖縄から安保と民主主義を問う」をテーマに、第68回歴史教育者協議会全国大会・沖縄が5日、開幕した。初日は名護市民会館で全体会が開かれた。大会では稲嶺進名護市長が登壇し、辺野古新基地や東村孝江でのヘリパッドの建設が強行されようとしている状況を踏まえ「民主主義、地方自治、人権が沖縄ではないがしろにされている」と指摘。「自分の目で、耳で、足で感じ取ったことを多くの人に伝えてほしい」と呼び掛けた。

 沖縄での全国大会開催は3回目。大会には県内外の小中高大の教職員ら約550人が参加した。
 「ヘリパッドいらない住民の会」の田丸正幸さんが高江の状況について報告。「現場を見て、1人でも多くの人に伝えてもらえば、必ず民意は動く。沖縄は基地はいらないという民意を示しており、本土でもその声を上げてほしい」と述べた。
 このほか「日米安保体制に抗(あらが)う沖縄民衆のたたかいに学ぶ」と題したシンポジウムもあり、古堅実吉元衆院議員、新崎盛暉沖縄大学名誉教授らが登壇した。【琉球新報電子版】