校歌探訪 今帰仁村立兼次小学校


この記事を書いた人 上原 康司

 1899年に兼次尋常小学校として創立された伝統校である今帰仁村立兼次小学校。14世紀に北山王が君臨した今帰仁城を約1キロの近さで見ており、校歌の歌い出しにも「青史彩る北山の城下にそびゆる高楼」と誇りに満ちた気持ちを表現している。
 地域には「でぃーわーちゃー」精神が根強く残る。「さあ! みんなで心寄せ合っていきましょう」という意味合いだ。校舎にも大きくその文字が躍り、地域の連帯を受け継いできた。
 校歌は1933年に制定された。作曲は「えんどうの花」などで有名な石垣島出身の作曲家・宮良長包が手掛けた。曲全体を通して跳ねたリズムで軽やかな印象だ。同校の教育目標の一つである「明るく心豊かな子」を体現しているかのようだ。