FC琉球快勝 G大阪U―23に4―1 サッカーJ3第20節


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前半5分、先制のゴールを決めるFW朴利基(左端)=7日、大阪府の万博記念競技場(球団提供)

 サッカー明治安田J3第20節のFC琉球は7日、大阪府の万博記念競技場でガンバ大阪U―23と戦い、4―1で勝利した。琉球は7勝5分け8敗、勝ち点26の10位。

 琉球は前半5分、FW朴利基が先制を決めると、同25分、MF藤澤典隆が追加点を挙げた。後半15分にはFW田中恵太もゴールを割った。同29分にガンバのMF堂安律に1点を返されるが、試合終了間際に途中出場のFWパブロがダメ押しの1点を追加し逃げ切った。

 次節は9月11日、福岡ユナイテッドFCと県総合運動公園陸上競技場で対戦する。

(2)万博(琉球2勝)
琉球 7勝5分け8敗(26)
4―1(2―0,2―1)
G大23 7勝6分け7敗(27)
▽得点者【琉】朴利基(1)藤澤(1)田中(PK)(9)パブロ(5)【G】堂安(7)
▽観衆 1066人

◆原点に戻り複数得点

 金鍾成(FC琉球)監督の話 ここ3試合で失点が5、4、3点と続き、DFを3枚に戻しかけたが、前節は才藤龍治が出場停止になりできなかった。守備は3枚に戻せて、やられてもおかしくない状況はいくつかあったが粘れた。攻撃は2試合ぶりの複数得点で、原点に戻って積極的に前に仕掛けろというのが結果になり良かった。

◆終盤戦巻き返しへ望み

 勝利から遠ざかっていたFC琉球が息を吹き返した。前節無失点からの4―1での勝利。順位は10位を維持し、終盤戦に望みをつないだ。

 琉球は試合開始直後にFW朴利基が先制すると、前半中盤にはMF藤澤典隆が追加点を挙げ相手に重圧を与えた。FW田中恵太は前半の好発進を「相手のミスを見逃さず、すかさず攻めるという緊張感を持った攻撃の結果だ」と振り返る。

 後半には田中がPKの好機をしっかり決め、3点をリード。このゴールで田中はリーグ得点ランキングで首位タイを維持した。このまま逃げ切ると思われたが相手に1点を返される。だが試合終了間際、FWパブロが投入される。「アップしていた時からプレーのイメージはしていたし、こぼれ球が来たら決めようと思っていた」と言う途中出場のパブロが好機を逃さず、ダメ押しの1点をねじ込んだ。

 試合終了直後、田中主将は久々の勝利に安堵(あんど)するが、「勝ち続けること、点を取り続けることで、きょうの勝利の価値が生かされる」とすぐに次戦に向けて気を引き締め、かぶとの緒を締め直した。

 琉球は次節まで1カ月強の期間が空く。首位との勝ち点差は17と開いたが、2位との差は10。山積している課題改善へ向け調整し、終盤戦の巻き返しを見せられるか。琉球の挑戦は続く。