旧大福への陸自配備否定的 沖縄防衛局長が宮古島市長に見解


この記事を書いた人 松永 勝利
着任あいさつで下地敏彦市長(右端)と面談する沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長(左端)=8日午前、宮古島市役所

 【宮古島】沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は8日午前、着任あいさつで宮古島市役所の下地敏彦市長を訪れた。市内への陸上自衛隊配備計画で、下地市長が反対している「旧大福牧場」周辺への配備について、中嶋局長は「市長の判断を防衛大臣も『重く受けとめさせてもらう』と言った。そのラインでやらしてもらう」と述べ、否定的見解を示した。
 一方、もう一つの配備候補地で用地取得手続きが始まっている「千代田カントリークラブ」について、中嶋局長は「どれくらいの規模でどうするかという絵が描けていない。しっかり相談したい」と話した。
 6日に尖閣諸島周辺の接続水域に100隻を超える中国漁船や中国公船が確認された問題で、下地市長は「漁業者は不安になっている。しっかり対応してほしい」と求めた。中嶋局長は「国としてきちんと対応したい」と話した。【琉球新報電子版】