稲田防衛相、県との協議明言せず


この記事を書いた人 松永 勝利

 【東京】稲田朋美防衛相は8日午前の会見で、翁長雄志知事の名護市辺野古の埋め立て承認取り消しを巡り、国が県を提訴した不作為の違法確認訴訟の判決が9月16日に決まったことについて「裁判を進めながら沖縄県と粘り強い話し合いを続け、理解を得られるよう取り組みたい」と述べるにとどめた。判決言い渡しまでに、代執行訴訟の和解条項にある県との協議を行うかについては「現時点で具体的な日程等を決めているわけではない」と明言しなかった。
 和解条項では、訴訟の判決が確定するまで米軍普天間飛行場の返還、辺野古の埋め立ての問題を「円満解決」するために協議を行うと明記されている。【琉球新報電子版】