障がい者、ハーリー初出場 初代会長の念願 関係者サポート


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 【豊見城】7月24日に豊見城市の豊崎海浜公園で開かれた第9回豊見城ハーリー(豊見城龍船協会主催、琉球新報社など共催)に、障がい者が初めて出場した。障がい者の出場については豊見城龍船協会の初代会長で、県身体障害者福祉協会会長なども務めた故・上原義雄さんが実施したいとの思いを持っており、今回、大会関係者のサポートを得て実現した。

 今回出場したのは社会福祉法人のとよみ福祉会に所属している平良次男さん(47)、知念幸也さん(36)、外間隆匡さん(35)、川端幸樹さん(35)の4人。同事業所で作っているパンも大会出場者への参加賞として振る舞われた。

 障がい者の出場に当たっては、豊見城龍船協会をはじめ大会関係者が安全に配慮した。ハーリーには協会の関係者が同乗し、万が一転覆などが起きた際にも対応できる態勢を整えた。龍船協会の赤嶺秀義事務局長は「初代会長の念願でもあり、実現できうれしく思う。来年以降もさらに態勢を整えたい」と話した。

 出場した知念さんは「疲れたけどとても楽しかった。次はもっと練習して勝てるように頑張りたい」と笑顔で語った。ひまわりファクトリー職員の森田恵美子さんは「地域に根差し、一般の人と一緒に活動するという理念を持っていて、今回出場できたのはとても良かった。利用者も喜んでいた」と話した。

豊見城ハーリーに初出場した障がい者らととよみ福祉会の関係者=7月24日、豊見城市の豊崎海浜公園