「私なりの第一歩」 高江訪問で首相夫人


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 【ヘリパッド取材班】米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に反対する市民らが通称「N1裏」に設置しているテントを6日に訪れた安倍晋三首相の妻昭恵さんが、自身のフェイスブックで8日までに2回、N1裏を訪問したことについて投稿した。昭恵さんは訪問に関し「批判は覚悟の上。対立、分離した世の中を愛と調和の世界にしていくための私なりの第一歩…」などとつづった。

 昭恵さんは7日午後の投稿で「オスプレイのヘリパッド建設を巡り揉(も)めている場所。参院選後に三宅洋平さんに会い、高江のことを初めて知った」と参院選の立候補者だった三宅さんとの交流を通して高江について知ったと明かした。

 その上で「標的の村という映画を観(み)た。高江の人に東京で話も聞いた。でも何が起きているのか、自分の目で確かめたい。そんな思いで高江に行った」と述べた。

 訪問に関し「私が行けば混乱を招くだろうし、洋平さんが責められることにもなるだろう。悩みながら、まわりの誰にも言わずに行った。夫にも言わずに」と安倍首相にも事前に相談しなかったと説明した。投稿へのコメントには「慎重に」「支持する」など、多様な声が寄せられた。

 昭恵さんは7日深夜ごろに再び投稿し「私にできることは聞くことだけかもしれない。でも理解したいという気持ちがあれば、必ず通じ合えるはず…」と三宅さんを含む計16人による集合写真も添付した。