健康食品ファイトロックス工場完成 抗肥満素材を製品化


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沖縄第1工場の完成を祝い、テープカットするファイトロックスの伊藤史紘社長(中央)と関係者ら=9日、うるま市州崎

 【うるま】健康食品原材料製造のファイトロックス(うるま市、伊藤史紘社長)は9日、うるま市州崎の国際物流産業集積地域で沖縄第1工場の完成式を開いた。抗肥満作用などに効果があるとされるフコキサンチンの培養から生成、製品化までを行う。2016年1月までに、月5~10キロ(純品換算)の生産量を目指し、初年度の売上高は約1億円を目標にする。

 ファイトロックスは独自の製法により、ミドリムシに代表される微細藻類(ケイ藻)の大量培養に成功。微細藻類は褐藻類と比べ約150倍のフコキサンチン含有量を持ち、同社は効率的で純度の高いフコキサンチンの生成技術を確立した。

 工場全体の敷地面積は約3千平方メートル。生産された製品は、薬品や化粧品メーカーなどへの出荷を予定している。伊藤社長は「国内外で健康ブームが広まっている。ここでの生産が順調にいけば、第2工場も検討したい。3年後には、生産量を10倍まで増やしていきたい」と規模拡大へ意気込んだ。