ヘリパッド建設、砂利搬入続く 抗議の市民押さえ付け


この記事を書いた人 金城 美智子
市民らの抗議行動を警察が押さえ付ける中、N1地区ゲートに砂利を運ぶ10トントラック=10日午前9時20分ごろ、東村高江の高江橋

 【ヘリパッド取材班】東村から国頭村に広がる米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に反対する市民ら約100人は10日朝、東村高江のN1地区ゲート前に向かう県道70号で、砂利を搬入する10トントラックに対する抗議行動をした。警察は市民らの抗議行動をけん制し、新川ダムと東村高江区集落への進入路を車両通行止めにした。集落への進入路は約30分で解除したが、新川ダムの進入路は約2時間にわたって車両通行止めを継続した。抗議行動で沖縄防衛局による砂利の搬入が30分以上遅れた。

 市民らは県道70号上で、砂利を搬入する10トントラックに対し、プラカードを掲げ抗議した。警察は午前7時前から東村高江区内の各地で機動隊員を配置し、抗議行動を警戒。路上にいる市民らを機動隊員5、6人が取り囲むなどして抗議行動をけん制した。

 砂利を積んだ10トントラックは最初の2台が午前8時40分ごろにゲート内に入った。以降、20分おきに搬入が続き、午前10時半ごろに最後の9、10台目がゲート内に入った。

 通称「N1裏」では、沖縄防衛局によるテントの撤去を警戒し、多くの市民らが9日夜から10日早朝にかけて泊まり込んだ。沖縄防衛局や警察によるテントの撤去は行われなかった。
【琉球新報電子版】