沖縄県内初 マダニ感染症 SFTS 県が注意呼び掛け


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 沖縄県健康長寿課は10日、中部保健所管内で60代の男性がマダニによる感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症したと発表した。県内では初めて。媒介主のマダニは、山林や野原に多く生息する。同課は、11日の「山の日」や旧盆の墓掃除で、草むらに出入りする人の増加が予想されることから「肌の露出を少なくして、防虫スプレーを適宜使用してほしい」などと呼び掛けている。

 男性は現在入院中で、回復傾向にあり近日中に退院予定という。感染源は現在調査中だが、本島内での感染とみられる。

 症状は、発熱、食欲低下や嘔吐(おうと)、下痢などの消化器症状が多く、その他にも頭痛や筋肉痛もみられる。潜伏期間は6~14日。西日本を中心に200人以上の患者が報告されおり、高齢者が感染すると死亡するケースもある。