【名護】山野の木陰や石灰岩の上でよく見られるヤブランが、独特の穂状の花を咲かせた。
幅1センチほどの細長い葉を地際からたくさん茂らす。根っこは大豆ぐらいの塊ができる。
葉の間から花茎を伸ばし、淡紫色の花を穂状にたくさん咲かせる。花は夜が涼しくなるのを待ちかねたようだ。本土では秋の兆しを感じさせる植物の一つ。果実は秋に熟し、小鳥などによって散布される。
やぶに生え、葉がランに似ているのでヤブラン。ランとつくが、ラン科ではない。
分布は日本、東アジアなど。方言でヤマクーブ。ユリ科。(幸地光男通信員)