歌い踊り祖先供養 石垣で「アンガマ」 旧盆ウンケー


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ファーマーを引き連れ、踊りを披露し祖先を供養するウシュマイ(左)とンミー=15日夜、石垣市新川

 【石垣】旧盆ウンケー(お迎え)の15日、石垣市では、八重山の伝統行事「アンガマ」が各地で行われた。グソー(あの世)からの使者とされるウシュマイ(翁・おきな)とンミー(媼・おうな)が、花がさをかぶったファーマー(子孫)を連れて各家庭を訪問。歌や踊りで祖先を供養し、子孫繁栄を願った。

 踊りの合間にはウシュマイとンミーがスマムニ(八重山方言)で独特の珍問答を披露。市新川のアンガマでは「仏壇が3段あるのはどうしてか」という質問に、ウシュマイが1段目は「3週間」、2段目が「6週間」、3段目は「7週間目」と説明。忌明けとなる四十九日が3段目に当たるとの回答で切り返した。