沖縄県産果実をPR 香港食品市に出展 JAおきなわ


この記事を書いた人 新里 哲

 11~13日に香港コンベンション&エキシビションセンターで開催された国際総合食品見本市「香港フードエキスポ2016」に、県内からJAおきなわが出展し、沖縄産果実やジュースなどの加工品を現地バイヤーに売り込んだ。青果部の平田聡次長は「多くのバイヤーと商談を行い需要を感じることができた。輸出という販売チャンネルを確立できるよう取り組んでいく」と話した。

 日本関係企業・団体が集まるジャパンパビリオンで、農林中央金庫ブースの一角に出展した。JAおきなわ青果部はマンゴー、パインの試食を行い、シークヮーサーは炭酸飲料に果汁を搾って提供。特産加工部はシークヮーサー100%果汁飲料などをPRした。

 商談会で大手スーパーのバイヤーや輸入商などから見積もり依頼があったほか、一般消費者向けの販売会でも国内より高い価格で青果が完売した。商談サポートで参加した県物産公社は「熱帯果実は東南アジア産もある中で、沖縄産は品質がいいと評価を得ていた。高付加価値の日本ブランドとして区別化していける」と語った。

 JAおきなわは本年度からの第6次中期経営計画に「新たな需要開拓に向けた輸出増大への取り組み」を掲げており、シンガポールで4月にあった「フード・アンド・ホテル・アジア」に続く出展。農産物の輸出促進を支援する農林中金那覇支店は「つかんだ商談を実現し、ノウハウを蓄積してほしい」と話した。