手作りロケット飛んだ! 児童、科学の楽しさ体感 宮里自治会が初開催


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自作のペットボトルロケットに空気を注入する児童たち=13日、沖縄市の宮里小学校

 【沖縄】夏休みを利用して科学の仕組みや楽しさを学んでもらおうと、沖縄市の宮里自治会は13日、市立宮里小学校で「宮里科学チャレンジカップ2016」を開いた。講師には沖縄こどもの国の職員を招いた。地域の7子ども会から参加した小学生以下の児童91人は、ペットボトルや牛乳パックを使って自作した空気圧で飛ぶロケットの飛距離を競った。

 イベントは宮里自治会の発案で、初めて開催した。来年以降も開催する予定。こどもの国が受託する県の「子供科学人材育成事業」を活用した。

 子どもたちはまず風船で作ったロケットを飛ばし、飛行の仕組みを学んだ。その後ペットボトルや牛乳パックを切り貼りし、より遠くに飛ばすために羽や鉛の位置を工夫しながらペットボトルロケットを製作した。発射台ではポンプでロケットに空気を注入し、飛距離を競った。

 こどもの国こども未来課の呉屋博典課長補佐は「子どもたちが試行錯誤しながら作ることで、考える力を身に付けられる。自治会とタイアップした画期的なイベントで、今後他の自治会でもできるかもしれない」と意欲を見せた。

 一度目の発射を終えた小2の秋葉榛翔君(7)は「楽しかったけど、距離はまあまあ。次は羽を多く付けたりしたい」と意欲的に話した。

 各子ども会の上位3人の合計距離を競ったチーム対抗戦では、わかたけ会が41・5メートルで優勝。個人戦では宮里小5年の呉屋李維君が16・8メートルで制した。