熱中症 沖縄県内最多857人 82%が男性


社会
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 沖縄県内の23定点医療機関で熱中症と診断された患者数が6月1日~8月13日に857人に上り、定点医療機関が23カ所に増加した2007年以降過去最多となった。沖縄気象台は18日にも高温による異常天候早期警戒情報を発表していて、熱中症対策を取るよう呼び掛けている。患者の約82%が男性で、年代別では30代が149人と最も多く、40代が130人と続く。発生場所が最も多いのは建設・工事現場の269人で、外で作業中に多く発生している。

 7~13日の週の患者数は本年度最多の120人。1946年以来過去2番目に年平均気温が高かった昨年の8月13日までの熱中症発生患者数は611人で、今年はすでに246人増えている。

 建設・工事現場での発生数は特に深刻で、屋外での発生患者672人の約40%を占めている。15年度の9月末までの建設・工事現場での熱中症患者数は264人で、すでに5人上回っている。年代別に見ても、20代から60代までの幅広い世代で最も多い熱中症発生場所が建設・工事現場となっている。県内では2006年に30代の男性が、09年には20代の男性が共に建設作業現場で熱中症になり、死亡している。