食品空輸も不足続く フェリー依然欠航 台風10号大東停滞


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空輸された食料を店頭に並べる店員=26日、南大東村のJAおきなわコープ南大東店

 非常に強い台風10号が近海で停滞を続ける南大東島では、フェリーの欠航で牛乳や豆腐などの一部食品が不足している。JAおきなわコープ南大東店は26日、琉球エアーコミューター(RAC)に協力を依頼し、不足していた牛乳などの食料品を空輸で取り寄せた。同店の山下典子店長は「まだまだ商品は不足している。早く天気が良くなってほしい」と話した。

 同店によると、物資を運ぶフェリーが23日から欠航しており、牛乳や豆腐、そば、納豆などの一部食品が不足していた。野菜は店頭に並んだ分のみで「あと1日か2日ぐらいしか持たない状態」(山下店長)という。

 26日はRACの協力を得て卵や牛乳、加工食品などを定期便に載せてもらい空輸した。山下店長は「RACの協力でなんとか牛乳などは手配できたが、まだまだ商品は不足している。空輸のコストもかかるので早くフェリーが運航できるような天気になってほしい」と述べた。

 到着直後に牛乳を買い求めた山内麻季子さん(33)は「ようやく手に入れることができてうれしい。赤ちゃん用のミルクは買いだめしているので大丈夫だが、早く日常の生活に戻ってほしい」と語った。

 フェリーが再開するのは30日となる見通しだ。