【ブラジル】ミス琉装に仲里さん 郷土祭り「沖縄文化広めたい」


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2015年度ミス琉装の金城梨枝さん(左)と仲里クラウヂアえりさん(金城奈美枝さん提供)

 ヂアデーマ市のブラジル沖縄文化センターで7月末に、ブラジル沖縄県人会・ブラジル沖縄文化センター(島袋栄喜会長)主催の「第29回郷土祭り・ミス琉装」(金城ジョゼ実行委員長)が開かれた。

 今回、13人の支部代表と4人の市町村人会代表の計17人の応募者の中から、ミス琉装に輝いたのはカーザベルデ支部代表の仲里クラウヂアえりさん(32)となった。仲里さんは県系2世で父親は宜野湾市出身で1959年8月にブラジル入り、母方は石川市出身である。
 専門分野は報道・放送関係で、ジャーナリストとして活動している。「ヨミタイ・マルチメヂアステーション」(www.yomitai.com.br)という自身のポータルサイトを運営し、日本文化を発信している。特定の日系団体に絞らず、できるだけ多くの団体を取材するよう心掛けていて、これからは沖縄の文化やうちなーぐちなども学び、ブラジルに広めていきたいと意気込みをみせた。
 日本語を勉強しているが、話すよりも聞き取るほうが得意という。

企業のイベントで司会をする仲里クラウヂアえりさん

 日本・沖縄の地を踏んだことがなく、今回ミス琉装に選ばれ、10月に那覇まつりにも参加できることも含め、父や祖父母の故郷へ行けることがとても楽しみという。
 「家族の間で沖縄の伝統が絶えないよう、そしてできる限りウチナーンチュの文化をブラジルで広め、ブラジル人に島の美しさや芸、ウチナーンチュの朗らかさを知ってもらうように頑張りたいです」と意を決した。
 「郷土祭り・ミス琉装」を2日間かけて行うのは初めての試みで、ブラジルと日本のアトラクションが盛り込まれていた。
 今年のコンテストではミス琉装に仲里さん(カーザベルデ支部)、第1準ミスにタカラ・ダニエレ・ミホさん(ビラカロン支部)、第2準ミスにヨナミネ・ベアトリス・アケミさん(ブラジル南城市民会)とミスコンジニアリティがアオキ・ピエトラ・サオリさん(ジャバクァーラ支部)の4人が入賞した。
 (城間セルソ明秀通信員)