校歌探訪 宜野湾市立長田小学校


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 1999年に志真志小と宜野湾小から分離し、新設された宜野湾市立長田小学校。校歌の「豊かな里に地をしめて、永久に揺るがぬ長田小」という歌詞にある通り、市内で8番目の小学校として地域の期待を集めた。
 校歌は創立から2カ月後の6月に誕生した。地元出身の故・普天間朝英さんが作詞した。「昔から豊かな土地だった。1番はそれを表現した。2番は良い子、強い子、賢い子になるよう、皆で協力し合い、伸びていくよう願いを込めた」(99年6月29日付琉球新報)と取材に答えていた。
 歌詞に曲を付けたのは、同校教諭だった入里叶男さん(66)=那覇市、シンガーソングライター=だ。低学年でも歌いやすいよう、意図的に音域を狭くした。歌い継がれ、在校生からも「歌いやすい」と評判だ。3番の「広い宇宙へ羽ばたこう」という歌詞に触れ「めったに使われない壮大な詞だ。負けないような曲を付けようと思った」と振り返った。
 「真理の道を一筋に」という歌詞が気に入っていると言う児童会の仲松明優人さん(11)=6年生=は「歌っていて強くひかれる」と目を輝かせた。
 同じく児童会の石垣智之さん(11)=同=と仲本にこさん(12)=同=は2番の歌詞が好きだと話す。石垣さんは「『みんなで伸びる意気を持ち』という風に皆で成長できたら学校全体が良くなる」と話した。
 仲本さんは「学級での話し合いなどで実際に友だちと磨き合うことができていると思う」と胸を張る。
 宇都宮幸雄校長(55)は「地域とのつながりが強い学校だ。児童も、地域の期待に応えて頑張っている」と語った。(明真南斗)
(毎週日曜日掲載)