目標額の45% 関係者、支援訴え ひまりちゃんの心臓移植募金


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
拡張型心筋症のため心臓移植が必要な森川陽茉莉ちゃん(ひまりちゃんを救う会提供)

 拡張型心筋症のため心臓移植が必要な森川陽茉莉(ひまり)ちゃん(1)への寄付総額が8日時点で1億3443万円となった。沖縄県内外での呼び掛けやイベントなどでの街頭募金活動が奏功し、目標総額(2億9500万円)の約45%に上る。ひまりちゃんを救う会の津波成将共同代表は「周知も広がり、目標額に迫ってきた」と県民へ感謝を述べる。一方で「このペースだと、10月末までの目標額の達成は難しい。ひまりちゃんの容体も厳しく、一刻も早い渡米が必要」と述べ、さらなる支援を呼び掛けている。

 陽茉莉ちゃんは昨年11月に補助人工心臓を装着。装着から1年たつと、合併症や感染症などのリスクが高まり、命を落とす危険性が高まる。加えて陽茉莉ちゃんは血栓ができる頻度が高く、安心できない状態だという。そのため、11月までの手術を希望している。

 11月に手術するためには、10月中にデポジット代2億1千万円を支払わなければならない。津波さんは「今のペースだと、9月中に2億1千万円の達成も難しい」と苦渋の表情を浮かべる。さらに、各週平均ベースで見た場合、10月末の寄付金総額の見通しは2億5757万円と、全体目標に約3700万円足りない。

 活動開始から約2カ月。救う会は、県内全域を回り寄付を呼び掛けている。津波さんは「活動を広げるためにも、ボランティアの支援体制の協力をお願いします」と切望した。