稲田氏「負担軽減に有益」 米軍ヘリパッド自衛隊ヘリ空輸


この記事を書いた人 金城 美智子
稲田朋美防衛相

 【東京】稲田朋美防衛相は13日の会見で、米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設工事のために陸上自衛隊のCH47輸送ヘリが重機搬入を始めたことに関し、「沖縄の負担軽減に有益で返還に伴う措置として、民間機で運べない物を、自衛隊機で必要最小限度の物を運ぶ」と主張した。県側には事前に陸自ヘリ使用を説明したとして「同時に沖縄県民の皆さんに理解を求めていくことは重要だ」とも述べた。

 防衛省は米軍への施設提供に関する事項を記載した同省設置法第4条19号を根拠に自衛隊ヘリを派遣したとしている。

 緊急性や公共性がある場合に限られる自衛隊ヘリの使用については「必要最小限度で陸上自衛隊等の部隊に必要な協力を行わせる一環と考えている」と述べた。

 米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設では、海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」(5700トン)が「調査支援のため」として投入される事態があったが、今回のように米軍基地建設に自衛隊ヘリが出動するのは異例だ。

 稲田氏は新たなヘリパッド建設による北部訓練場の一部返還で「沖縄県内の米軍基地の面積が減少し、負担軽減にも資する。しっかりと沖縄防衛局からさらに説明させていきたい」と強調した。
【琉球新報電子版】