アジア経済戦略構想実現へ IT・スマートハブ部会始動


この記事を書いた人 金城 美智子
県内企業のアジア展開について議論を深める「県アジア経済戦略構想推進・検証委員会」IT・スマートハブ部会の委員ら=13日、県庁

 翁長県政のアジア経済戦略構想の実現に向けた検証組織「県アジア経済戦略構想推進・検証委員会」の専門推進部会の一つ、IT・スマートハブ部会の初会合が13日午前、県庁で開かれた。戦略構想に定めた「アジア有数の国際情報通信拠点『スマートハブ』の形成」を目指して議論を深める。

 部会長に県情報産業協会の根路銘勇会長、副部会長に県中小企業家同友会の小渡玠筆頭代表理事を選任した。推進・検証委員会はIT・スマートハブ部会を皮切りに分野ごとに設置する3専門部会を始動させ、アジア展開に必要な具体的な施策を議論する。

 IT・スマートハブ部会はテーマを「IT関連企業の海外展開支援策の強化とグローバル企業の立地促進について」と定めた。11月上旬に上部組織の推進・検証委員会へ報告する。

 根路銘部会長は「情報通信関連産業の年間売り上げは4千億円台で観光に次ぐ大きな産業だ。今後も発展するには東アジアにおける地理的優位性を活用することが必要だ」と話した。
【琉球新報電子版】