県、防衛局に米軍機騒音の軽減要請 15年度発生回数増加


この記事を書いた人 金城 美智子
沖縄防衛局(右側)に米軍機の騒音軽減を求める県職員ら13日午前、嘉手納町の沖縄防衛局

 県の大浜浩志環境部長らは13日午前、嘉手納町の沖縄防衛局を訪れ、伊藤晋哉企画部長に対し、普天間、嘉手納両飛行場周辺で夜間・早朝の米軍機騒音発生回数が前年度より増えているとして実効性のある騒音軽減措置を取るよう求めた。

 大浜部長は、2015年度の嘉手納飛行場および普天間飛行場周辺の1日当たりの騒音発生回数が前年度より増加していると指摘した。その上で「外来機の運用が数値を押し上げている」可能性を示唆し、防衛局から米軍側へ周辺住民へ最大限の配慮をするよう強く訴えてほしいと要請した。また、大浜部長は嘉手納飛行場周辺の異臭問題についても触れ、早急な対策を求めたほか、基地周辺の学校等の空調設備に対する助成拡張も求めた。

 伊藤企画部長は航空機の騒音については「米側へはあらためて運用ルールを順守し、地域住民への負担が最小限にとどまるよう強く要請する」と応じた。また空調設備の補助については「本省や財務省にも訴え掛け、予算確保に努める」と述べた。
【琉球新報電子版】