辺野古新基地断念を 知事、二階氏に党への働き掛け要請


この記事を書いた人 金城 美智子
初来県している二階俊博自民党幹事長(左)と面談する翁長雄志知事=14日午前、県庁

 翁長雄志知事は14日午前、就任後に初来県している二階俊博自民党幹事長と県庁で会談した。翁長知事は「米軍基地の問題で(政府とは)厳しいものがある。自民党で斟酌(しんしゃく)いただき、議論がスムーズにできるよう取り計らいをお願いしたい」と述べ、辺野古新基地断念などを盛り込んだ要望書を手渡した。

 これに対し二階氏は「難しいことはたくさんあるが、お互いに協議して乗り越えていき、沖縄の皆さんが過去から今日まで日本の平和のために協力いただいたことを思えば、私たちがお応えをする番だ」と応じた。

 県が要望書で求めたのは①沖縄振興予算の確保②税制改正③辺野古新基地建設の断念と普天間飛行場の県外移設、早期返還、危険性の除去④クルーズ船バースの拡充⑤J1規格サッカースタジアム整備⑥道路交通の渋滞対策⑦市町村国保事業への支援―の7項目。

 二階氏は知事との会談に先立ち、県内経済団体の代表らとも会談した。知事との会談後、知事公舎で知事らと会食する。午後は、那覇新港クルーズ船バースや奥武山陸上競技場を視察し、帰任する。
【琉球新報電子版】

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