こども文化学会設立 環境学び、情報発信 沖大


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
珊瑚舎スコーレの夜間中学校卒業生も招いて学びを考えた沖縄大学こども文化学会設立講演会=8月7日、那覇市の沖縄大学(同大提供)

 沖縄大学・こども文化学科は、学科設置10周年を記念し、子どもの育ちや教育を考える原点に立ち返って学び合う場をつくろうと、このほど「沖縄大学こども文化学会」を設立した。在学生、卒業生、教員を主な対象とした学内学会で、学校以外の現場で活動する卒業生も含め子どもに関わる人が交流し、子どもを取り巻く環境などについて考えていく。

 同大の学内学会は、他の学部、学科で既に設置されている。

 同学科は教員養成に加えて、広く子どもの育ちや子どもを取り巻く地域を考えようと設置された。近年、小学校教員の採用数も増えており、こども文化学会は、学生や教員、卒業生らが学び合う場として、今後は年1回の総会で講演や実践活動報告などを行う。学内学会だが学外者も参加できる。同大ホームページで情報を発信する。同学会は3年次の学生が中心になって運営し、副会長も学生が務める。砂川信一副会長(3年)は「沖縄の子どもを元気にしたいという思いが、先輩たちから引き継がれていると感じた」と思いを新たにした。喜屋武政勝会長(こども文化学科長)は「年に1回、原点に戻って考える場、卒業生が帰って来られる場になれば」と期待を込めた。

 8月7日、設立総会を同大で開いた。総会後には、5期生の具志堅陽(みなみ)さん(天久小教諭)が「4年2組特活『みんなで思い出をつくろう』の取り組みから」と題して実践報告をした。