「不当判決だ」「諦めない」 市民集会に1500人、違法確認訴訟の沖縄県敗訴


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沖縄県側敗訴の判決内容について説明する竹下勇夫弁護士(中央)=16日午後2時30分ごろ、那覇市の城岳公園

 翁長雄志知事による沖縄県名護市辺野古の埋め立て承認取り消しを巡り、国が県を相手に提起した不作為の違法確認訴訟の判決言い渡しに合わせ、「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」が16日午後2時、福岡高裁那覇支部前の城岳公園で集会を開いた。約1500人(主催者発表)が集まり、「県側敗訴」の判決が伝えられると、参加者からは「不当判決だ」「司法に抗議する」などと怒りの声が上がった。

 集会には県弁護団長の竹下勇夫弁護士も参加し「国の主張をそのまま認めてしまったような内容で、最も悪い結果になった」と報告。「まったく納得いかない。上告に向けて作業を進めていく」と表明すると、会場からは大きな拍手が上がった。
 集会の最後には「絶対に基地は造らせない。翁長知事を支えていこう」という声に合わせ、ガンバロー三唱をした。参加者らは「この国に民主主義はない。県民の民意が無視された」「わずかな期待が裏切られた。しかし絶対に諦めない。最高裁で闘う」などと口々に話し、闘いの継続へ決意を新たにしていた。
【琉球新報電子版】