ゆいレール昇降機、月内に全改修 部品めど付き前倒し


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 沖縄都市モノレール「ゆいレール」の一部の駅の昇降機の復旧が長引いている問題で、管理する県、那覇市、沖縄総合事務局南部国道事務所と、モノレール社の4者による早期復旧に向けた第3回検討会が16日、那覇市のモノレール社で開かれた。壺川駅と美栄橋駅の昇降機の復旧が、部品調達の調整ができたため約1カ月早まり、壺川駅のエスカレーターが28日に、美栄橋駅のエスカレーターが30日に復旧することが報告された。儀保駅のエレベーターも30日に復旧予定で、止まっていた昇降機全てが9月末までに復旧する。

 検討会では、モノレール社による一元管理に向けた必要条件として(1)道路管理者による十分な予算確保(2)修繕手配や管理の要員確保(3)修繕を行うまでの裁量権をモノレール社が持つ-の3条件に合意した。10月中旬に開かれる第4回検討会で、予算や要員の確保方法などをさらに検討する。

 8月25日の第2回検討会を踏まえ、県は県外の同業他社5社に管理状況を確認。今回の検討会で、5社全てが修繕の裁量権を持つため、円滑な修理が可能だと報告した。昇降機の止まっていた6駅のうち、牧志駅は8月21日、古島駅は同29日、おもろまち駅は今月5日に昇降機が復旧した。