琉球料理と泡盛、世界遺産へ登録名確定 来月から署名や寄付開始


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遺産としての名称などを議論する世界遺産登録推進委員会のメンバーら=17日、那覇市牧志の泡盛マイスター協会

 琉球料理と泡盛の世界無形文化遺産登録を目指して活動する世界遺産登録推進委員会(委員長・安田正昭琉球大名誉教授)の第4回会合が17日、那覇市の泡盛マイスター協会で開かれた。遺産としての名称を「『琉球料理』及び黒麹(こうじ)菌による『琉球泡盛』文化圏の世界無形文化遺産」に確定し、署名や活動資金の寄付を募る活動を10月以降に開始する方針などが報告された。

 会合は「黒麹菌」を正式名称に入れるかどうかで委員の意見が分かれたが、「現在九州などで使われる黒麹菌の原点が、琉球泡盛にある」として「黒麹菌」を含んだ名称に確定した。

 会合では事務手続きを円滑にするため、専任者や作業部会の設置が提案された。機運の盛り上げには県への働き掛けが不可欠だとして、翁長雄志知事に協力要請する方針も確認した。