豊かな自然「守る」 奥小5年6人が観察会


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自然保護官のガイドで与那覇岳の自然を観察する奥小の児童ら=15日午後、国頭村の与那覇岳登山道

 【国頭】やんばる3村が国立公園に指定された15日、国頭村は村立奥小学校の5年生6人を招き、与那覇岳の第二種特別地域で自然観察会を開いた。沖縄や奄美大島に生息するオオシマゼミのケーンケーンという鳴き声が響く中、緑の森を歩いて、やんばるの豊かな自然を実感した。

 やんばる野生生物保護センターの上開地広美さんが自然観察会の案内を務めた。国の天然記念物のケナガネズミが食べるホルストアマビコヤスデを見つけると「やんばるにしか生息しない、いろんな動物たちの餌が森の中にたくさんあります」と話し、子どもたちにやんばる特有の生き物の特徴を説明した。子どもたちは絶滅危惧種のオキナワキノボリトカゲを見つけたり、凖絶滅危惧種のリュウキュウウラボシシジミの幼虫がいる植物の名前を教えてもらったりして自然を学んだ。

 国の特別天然記念物のノグチゲラの「キュッ」という鳴き声が聞こえると、木から木に飛んでいく姿が確認された。新城公成君(10)は「いろんな種類の植物と動物を見つけることができてうれしかった」と喜んだ。新城琴巳さん(11)は「見たことのない生き物を見られた。これから山の生き物や自然を守っていくようにしたい」と感想を述べた。