ハンドボールの日本リーグ(JHL)の琉球コラソンは19日、山梨県の小瀬スポーツ公園体育館で北陸電力と対戦し、29―26で退けた。後半11分にリードを奪って以降は、終始3~4点差をキープする形で、安定した試合運びを見せた。通算成績は2勝1敗。
次戦は22日、午後2時沖縄市体育館。今季4戦目でホーム初戦となる湧永製薬を迎え撃つ。
琉球コラソン 2勝1敗
29―26(12―12,17―14)
北陸電力 3敗
◆速いテンポ積極的攻撃/後半一気に流れ
開幕から3戦目。この日も前半は12―12と、これまで同様に、シュートミスやパスが乱れ、ややぴりっとしない内容だった琉球コラソン。ボールを丁寧に回し過ぎて、逆にシュート体勢に入る手前で相手ディフェス陣に阻まれる場面が目立った。この流れを打開したのはロングシュートを絡めながら、速いテンポでゴールを狙う積極的なオフェンスだった。
前半は同点で折り返し、後半も1点を争う内容だった。11分すぎ、連基徳の7メートルスローで逆転すると、北陸電力に退場者が出たこともあり、一気に攻撃のリズムが変わる。
チーム最多の6得点した趙顯章(チャオ・シェンチャン)が相手ディフェンスとの1対1に強い個人技を発揮すると、石川出はディスタンスシュートを守備陣の上から打ち込んだ。三村裕幸も、コンビプレーを使ったシュートを連発した。
マークが薄くなった場面でゴールをねじ込んだ右サイドの福田丈や、7メートルスローを4本全て決めた連の働きなども見逃せないものとなった。
選手個々が自らの動きを徹底し、粘る北陸電力を振り切った。水野裕紀選手兼監督は「ディフェンスが粘ってくれていた分、オフェンスにも流れが出てきた」と終盤の攻守の連動を、納得した様子で振り返った。次戦、ホームで強敵の湧永製薬に挑む。