台風農業被害3000万円 八重山 JA相談受け付け


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 沖縄県農林水産部は20日、台風16号による農林水産関連の被害額を発表し、暴風域に巻き込まれた八重山地方でサトウキビを中心に3093万円の被害があった。漁船や漁港施設など水産分野の被害は調査中で、被害額は増える可能性がある。JAおきなわは、被害を受けた農家の資金繰りについて相談を受け付けている。

 県の調べでは、サトウキビと野菜を合わせた耕種全体の被害額が2867万円を占めた。サトウキビは竹富町や与那国町を中心に幹の折損や葉の裂傷が確認され、被害額は2302万円に上った。石垣市内ではオクラを中心に実のすれなどで野菜類に349万円の被害が出た。

 畜産関連では与那国町で畜舎の屋根の破損が9件報告され、208万円の被害があった。

 JAおきなわは、被害農家の経営再建を目的とした融資制度として、貸出金利1・3%(借入額100万円以上は0・5%)で返済期間15年以内の「経営安定サポート資金」、金利0・8%で返済期間8年以内の「災害等復旧支援資金」の周知を呼び掛けている。

 また、既に借り入れた資金の返済条件変更などの相談も受け付ける。詳細や問い合わせは、最寄りのJA各支店の融資窓口まで。